ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

子犬のかみ癖 特に 柴犬さんの場合

はじめて子犬を飼ってから、よくご相談をうけるのが、
嚙み癖です。

なにかをしようとするとうなったり、かんだり、攻撃する

といった困った問題行動です。

やたらと怒ってばかりだと、

その子とのいい関係が結べません。
無理にボスになろうとするのではなく、

そう、保護者になるような、信頼関係を結びたいですよね。

なにかをしようとすると
かみつくので、
いやなことをしないように、注意して接する、
はれものにさわるように、ご機嫌をとって、接する

ということになってしまいます。

これでは、癒しを求めてペットを飼ったのに、逆にストレスのもとになってしまって本末転倒です。


やはり、小さくてかわいいといっても、犬ですから、牙をもっています。咬まれると痛いし、こわいですよね。

人間 対  動物ですから、

動物が家庭のなかで一番、強くていばってしまうと、
いま、話題の家庭内暴力
DVみたいになってしまいますので、、

そういう力でねじふせるという意味ではなく

動物と人間との関係のありかたの問題なのです、、

以前、診察台でうなっているワンコの飼い主さんが
「この子は、わたしたち以外は噛みませんから、大丈夫です」っておっしゃったので、

実は内心
絶句しました。

世界で自分だけにかみつく犬の世話なんて

悲しいし、くやしいし、情けないし、

したくないですよね、、

というわけで、

犬は、子犬のときに主従関係を決めますから、

鉄は熱いうちにうて、、
っていいますが、

子犬の時のしつけが一番大事ですね。


とくに、よくご相談をうけるのが、柴犬さんです。
遺伝子的にはオオカミに一番近いといわれていますので、
飼い方を間違えると、
あとあと、たいへんです。

柴犬さんは、ゴールデンなどの洋犬と違って、
人が大好きというわけではないのです。
誰でもいいっていうわけではないのです。

柴犬さんは、(シバケンじゃなくて、シバイヌっというのが、正式な呼び名です)

過度なふれあいや
過度な接触(お風呂やブラッシングなど)
体を拘束されること
特にシャンプーは嫌い
ですので、

威圧的な罰は苦手です。
逆に反発する傾向があります。
厳しい罰や体への威圧を与えると、攻撃行動にでたり(攻撃は最大の防御ですから)悪化したりします。


頭をたたく
体を床に押さえつける
など、あまりにも嫌がることをやりすぎると、
ワンコとの信頼関係がうまく築けなくなることがあります。


犬のゴキゲンを取る必要はありませんが、

無理にボスになるのではなくて、

あたたかい太陽のような存在、保護者になって、
犬とのよい関係を築きたいものです。
これは、友達家族という意味ではありません、
あくまで、人間が犬よりも上に立ち
上から目線で
優しい、暖かい保護者として接するとよいでしょう。


それには、

、まず、
威圧的な接し方をしない

よい行動をほめてあげる(頭をなでるのではなく、
ご褒美をあげたり、言葉で優しい声でほめてあげる)

吠えたり、攻撃的な行動にでたら、
たたくのではなく、無視する

おもちゃで一緒に遊んだり、散歩をたくさんして、
楽しい時間を過ごす

スリッカーといった痛がるような金属性のブラッシングをしない
柔らかいブラシにかえる

大きなケージにいれて、広い空間をつくってあげる

お散歩をするときや、お食事するときに号令をあたえ
従ったら、ほめてあげたり、要求をかなえる



といったことでしょうか。
ドックスクールに犬だけ預けても、犬とトレーナーが良好な関係を結ぶだけです、飼い主さんとの良好な関係をつくるためには、一緒に訓練に参加しないと、いい効果があがりません。

せっかく、かわいいから趣味で犬を買ってきたのに、こんな苦労をしないといけないなんて、
タメイキがでそうですが、

良好な関係をつくれたら、
こんなすばらしい人生の伴侶はいないと思います。

どんなときも待っててくれる
どんなときも一緒に過ごしてくれる
どんな愚痴も嫌がらずに聞いてくれる
世界中で一番、自分を必要としてくれる、

みつめたら、見つめ返してくれる

  オンリーワン


横浜で販売されていた、鎧兜150万円でした、、