ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

眼の検査

眼科検査もいろいろあります。
人間のように、すぐに
視力検査(無理)や眼底カメラができれば、いいのですが、

①対光反射
目に光をあてて、瞳孔反射をみます。光をあてると、瞳孔が小さくなります。
反射がない場合は、
 虹彩委縮、癒着(瞳孔の動きをセーブする目の奥にあるもの)
 眼圧が高い
 などを疑います。
  対光反射があるからといって、視力があるということにはなりません。犬猫さんの場合、視力の判定が難しいです。

②眩惑反射
 眼にまぶしい光をあてると、瞼をとじますね。この反射をみます。
 網膜、視神経、顔面神経などの障害があると、瞼をとじません。眼球突出や眼球が大きくなっている場合でも、物理的障害で瞼がとじにくくなります。

③眼瞼反射
 眼のまわりの皮膚に触れたとき、目をとじるかどうかを観ます。
三叉神経や顔面神経の障害があると、瞼をとじません。

④威嚇瞬目反応
 目の前にいやなものがきたら、目をとじますよね。顔面神経麻痺がありますと、瞼をとじません。

⑤涙の量を測定します。
シルマーテイアテストといって、涙の量を測定します。
目に刺激を与えて、1分間に何ミリまで水(涙)がしみこむかをみます。正常は15㎜/分以上です。

⑥眼圧検査
 高眼圧ーー緑内障
 低眼圧ーー目の中の炎症(ぶどう膜炎
 正常値は10-20㎜Hg

⑦眼底検査
 散瞳しないと、みにくいのが難点です。
 網膜、視神経乳頭などをみます。

⑧角膜生体染色
 フルオレセイン染色で、角膜の上皮にキズがないかどうかをみます。

(眼圧測定)