ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

犬も雪道ですべる!

雪やこんこん、、

ちっとも嬉しくない雪の日ですが、、


犬も雪道ですべります。
そして、滑りやすい床や道路が、、関節疾患の原因となることが多いのです。

・成長期の若い犬の膝蓋骨内方脱臼(膝のお皿がはずれて、膝がガクガクになるってことです)
・前十字靭帯断裂(膝の靭帯がはずれて、ひどく痛がります)
・成犬の肩関節の不安定症、

とくに、足の短いダックスやコーギーは、前肢の不安定症(とくに肩関節の異常)が発症しやすいといわれています。

肩やひざを痛めますと、変形性関節症が進行していきます。
(関節軟骨の構造と機能の低下)
進行中の変形性関節症の病態や軟骨の変性は、MRIであっても、解析が難しいといわれています。(とくに、小型犬は難しいそうです)
将来、血液のタンパクや代謝産物の分析によって軟骨の変性状態によって定量的診断が行われるようになるかもということで、現段階では、軟骨の状態を完全に把握するのは難しいといわれています。
ですので、レントゲン検査と、運動能力、関節の可動性、といった総合的な診断になります。
軟骨を直接治療・再生する薬はありませんが、軟骨保護の成分を与えると効果があるようです。

軟骨保護の成分
 ・ヒトのサプリで、よく耳にするもの
 グルコサミンやコンドロイチン
   軟骨の細胞による細胞外器質の生成(試験管内での実験)
  軟骨を形成する助けになる

・オメガ3脂肪酸
 滑膜や軟骨の炎症を抑制する抗炎症効果
 鎮痛作用
 (オメガ3と6の脂肪酸比率が大事)






凍結した道路はすべりやすいですから、
お散歩のときは、
犬もヒトも気を付けたほうがいいですね。