ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

犬の分離不安症 お留守番ができないワンコ対策

お留守の間、ワンコが排泄物にまみれて、うんざりされることもあると思います。

このようは状態が長く続き、留守番ができないようなワンコに分離不安症という、心の問題があります。

解決策は

ワンコさんの飼い主さんに対する過剰な依存心、心配を取り除くこと、独立心を養う(オトナになってもらうってことですね!)
お留守番の間、緊張感が続き、おなかを壊しやすくなり軟便や下痢をします。それで、帰宅すると、なにやら、排泄物にまみれて、汚くなっている、部屋中、荒らしているといった問題が生じます。

・メンタルケアのために、ハーブのお薬をのませる(抗うつ剤もありますが、まずは、こちらから)

・家を出る前と帰宅後(特に!)に過剰に犬とスキンシップをしない

 でかける前に抱きしめたり、あれこれすると、飼い主様がでかけたさみしさが倍増します。
そして、帰宅時に大喜びさせますと、帰宅が待ち遠しくなって、よけい不安をかきたてます。

・留守中に行った破壊行動や不適切な排泄を叱らない

遅れたタイミングで叱っても、犬にはなにがいけないのか理解できません。外出したことへの腹いせ行動ではなくて、パニックになった心の病気がなせることですから、叱らないでください。

・でかける前に適度な運動や遊びを与える

いっぱい遊んだあとは、満足してぐっすり寝ますよね。体を動かしたり探索行動をして、心身リラックスすれば、不安にかられる衝動が減ります。
つまり、ガスぬきってことですね。。

・出かける前にとっておきのオヤツをあげる

コングなどにおやつをつめて、遊べるようにする、
最初は、不安で手を付けないことが多いですが、毎回出かける際に与えると、だんだん、慣れてくるでしょう。

・待てのトレーニングをする

待てのトレーニングをして、姿が見えなくなっても待てるように訓練する
(これは、難しいかもしれませんね)

・家庭内でリラックスできる場所をつくってあげる

サークルの中は丸見えなので、おちつきません。
薄暗いところを好みますので、
部屋の隅にクレートをおいて、居場所をつくってあげるとよいでしょう。
飼い主さんに依存することなく不安にならずにいられる場所をつくってあげましょう。

・うそのおでかけ練習をする

 外出と結びつくアクション(靴やコートをきる、化粧する、鍵をもつなど)をでかけない時にも行い、こうしたアクシンが外出と結びつかないようにします。
鍵をもってキッチンで料理をはじめる、靴を玄関でそれからはいて、トイレにいく、
これらのアクションに不安を感じなくなったら、実際に玄関のドアあけて、開けて数秒後に姿を消す、
で、もどってくる、
毎日こういった練習をすれば、飼い主様がでかけても、必ずもどってくることが、ワンコにもわかります。

ショップから購入した子犬を、あまりさわるな、とか
1週間はずっと、ケージにいれようにとか、そういうお話もありますが、むしろ、来た日は、子犬を疲れさせない程度にそれなりにコミュニケーションをとられたほうがいいと思います。同居の犬にあわせるなっていうことをいう人もいますが、ワクチンをきちんと接種しているワンコでしたら、接触させたほうが子犬も安心できます。
子犬のころからのふれあいは、社会性を育むためには大事なことだと思います。


明けない夜はない、物事はきっと明るい方向に
むかうはず、、、