犬の涙やけのケア
目の周りが常に涙のあとができて、茶色くなって、涙やけになっているワンコがいます。
これは、涙が鼻へ流れる鼻涙管の流れが悪くて(閉塞)、涙があふれてしまい、目頭が汚れ、目から鼻にかけて毛が赤茶色に変色します。
目の周りの筋肉が発達していない子犬では、涙やけは、よくみられます(この場合は、成長するにつれ、改善されます)
涙のなかには、ナトリウム、カリウムイオンなどの電解質や、アルブミン、免疫グロブリン・ラクトフェリンなどの種々のタンパク質が含まれています。この涙の中のラクトフェリンは、鉄イオンと結合し、赤色になります。
涙液によって排出された分泌物が、間の周りに蓄積し、紫外線によって変性したり、バクテリアの繁殖を引き起こします。
抗生剤を飲めば、改善しますが、一生続けるわけにもいきませんので、
鼻涙管閉塞が原因なので、それを広げる処置(麻酔)が必要ですが、再発しやすいです。
そこで、
涙やけケアのためのお薬がでました。
涙液によって排出されたラクトフェリンが鉄イオンに結合して赤茶色になるので、その変色をふせぐ薬です。
DHL−HIS−ZNを配合した涙やけ抑制剤です。
まず、
①ローションで目の周りをふいて、きれいにして、涙液や分泌物を取り除きます
②次に、クリームを赤色になった涙や毛のところに塗ります
これを、1日2回行います。