ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

犬の骨肉腫

骨肉腫という骨にできる腫瘍があります。
猫ちゃんの、原発性骨腫瘍は非常にまれです(骨に転移があります)

20キロ以上の大型犬から超大型犬に多いです。
好発犬種は、セント・バーナード、グレート・デンです。
8歳くらいで腫瘍が発生するケースが多いといわれています。ロットワイラーは、1歳前に避妊去勢をすると、発症リスクが高まるという研究報告があるそうです。

症状
 足をひきずる
 足を痛がる
 前足がつかない、、
 歩けなくなる
 前肢後肢、肩の四肢に腫瘍ができやすいです。
 進行しますと、痛がって腫れてきます。
 
通常の関節炎でしたら、歩かなければ痛くないのに、寝ていても痛がるというのは、関節炎でも特に炎症が強いか、あるいは腫瘍の可能性があります。

診断
 レントゲン検査
 血液検査のB−ALPが上昇



転移
 早い段階で転移しやすいです。
 肺、腎臓、肝臓、脾臓、そして他の骨格です。

治療
 断脚(生存期間平均3-4か月)
 放射線治療(術後)
 化学療法(外科的治療の補助)
 外科的に腫瘍を完全に切除して、化学療法を併用した場合、生存期間が1年という報告もあるようです。


今日は雨で寒いですね。お疲れ様です