ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

猫ちゃんの強毒全身性カリシウイルス病

猫ちゃんの鼻かぜの原因には、ヘルペスとカリシウイルスがあります。
これらの病気は、感染力が強く、目、鼻、唾液によって伝播されます。猫同士だけではなく、人も媒介します。FCV(猫カリシウイルス)は、唾液、目や鼻の分泌物、糞尿、毛からもウイルスを排泄します。室温で28日間生存可能で、かつ電話機やコンピューターのキーボード上でも生存可能といわれています。このため、猫から猫だけではなく、人を介して猫ちゃんにうつる可能性があります。症状がでなくても、カリシウイルスに感染した猫ちゃんは、24時間でウイルスを排泄し、1-3週間持続します、
ノラ猫ちゃん拾った方は、おうちの猫ちゃんにうつらないよう、予防をしっかりしてください。

普通のカリシウイルスだけではなく、致死率が高い強毒全身性猫カリシウイルス病というのがあります。この病気はワクチンを接種していてもかかります。
症状は、発熱、顔面浮腫、口の中の潰瘍、脱毛、結膜炎、黄疸、下痢嘔吐、鼻や直腸からの出血です。感染すれば、オトナの猫ちゃんで50-70%致死率といわれています。
この病気は日本では、まだまれですが、欧米では多数報告されているようです。欧米では、ワクチンをうっていない保護猫ちゃんを集めたシェルターが感染源といわれています。
ワクチンをうっていない猫ちゃんが増えることが、この病気の蔓延を助長する可能性があるといわれています。


文房具やさんでみつけた、ほのぼの猫グッズ