ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

フィライア予防期間

春になると、心臓に寄生するフィラリアを予防するシーズンがはじまります。
いつから始め、いつまで飲むか(最後が大事!)というのは、温度に左右されます。

フィラリア予防期間の計算方法
フィラリア感染開始1か月から感染終了後1か月までが投薬期間です。つまり、吸血する蚊がではじめて、1か月たったら、飲ませ始め、蚊がいなくなった日から1カ月後まで飲ませるということです。
投薬期間の目安に、HDUという気温を計算して、はじく方法があります。
HDUとは、フィラリアを媒介する蚊の体内でミクロフィラリアフィラリアのお子様たち)が感染幼虫に発育するのに必要な温度の単位です。

1日HDU≒日平均気温{(最高気温ー最低気温)÷2}-臨界温度(14℃)

例えば、ある最高気温が21℃、最低気温が13℃であったとすると、この日の1日HDUは、(21+13)÷2-14(臨界温度)となるので、3となります。
次の日は5、翌々日は4、とたしていき、この積み重ねが130となる日が感染開始日になります。
感染終了日は30日間でHDUの積算が130となる最終の日とされています。(日本犬糸状虫症研究会より)

この計算方法でだしますと、昨年の2011年の感染期間は例年なみでしたが、感染開始日は、春の気温が低かったため、例年より遅く、感染終了日は夏から秋に気温の高い日が多かったため、後半にずれました。

2002-2010年のデータを東京でみますと、
感染開始 5/6(2011年は、5/20)
感染終了 11/12(2011年は11/14)

横浜ですと、2011年は5/19から11/12ということだそうです。


結論
ですから、5月上旬からはじめて、11月中旬まで、フィラリア予防薬を飲ませたほうがいいということです

当院では、フィラリア予防薬を今年から大幅にお値下げして、お求め易くしております。1か月に1回で、ランチ1回分くらいの値段ですから、ぜひ、愛犬にシーズン中はかかさず、飲ませてください。オヤツのように美味しい薬に改良されていますので、喜んで飲んでくれるワンコも多いです。