肝腫大

肝臓は、病気で、小さい場合も大きい場合もあります。
正常な大きさの肝臓は、肋骨弓内に位置し、通常外からは触知できません。大きく腫大した肝臓は、外から触知できます（なんだか、おなかの上あたりの右側が腫れているっていうような感じになります）
ただ、若い動物の相対的な肝臓腫大は正常です。

１）症状
無症状のことがありますが、巨大化した場合は、胸を圧迫し呼吸が早くなります。

２）原因
・心臓の疾患（うっ血性心不全）
　　つまり、心臓が大きくなり、循環が悪くなりますと、静脈がもどってくるのは、肝臓の次に後大静脈から心臓へとつながっているので、心臓のところでつまってしまつと、その後ろにある肝臓でうっ滞がおきてしうということです。先で道路工事で流れが悪くなって、後ろで渋滞が起きているというような感じです。高速道路の料金所の手前みたいな現象です。

・肝臓の疾患（脂肪肝など）
・糖尿病
・肝臓の腫瘍
・慢性感染、炎症性疾患
・免疫介在性溶血性貧血
・薬物（ベルビツレート、ステロイド）
・副腎皮質機能亢進症
・フィラリア症による大静脈症候群