ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

高コレステロール血症

わんちゃんも、高脂血症や高コレステロール血症にあります。脂肪の多い食事は肥満が原因の場合もありますが、内分泌の病気が背景にあることもあります。シュナウザーやシェルテイーに高コレステロールがよくみられます。



・糖尿病
・副腎皮質機能亢進症(クッシング)
甲状腺機能低下症
・膵炎
・食後の脂肪血症
・胆管閉塞

治療は、原因となっている病気の治療が必要です。市低脂肪食で高繊維の食事に変更することにより、改善する場合があります。ただし、胃捻転を起こしやすい胸の深い大型犬とダックスさんは、繊維が多すぎるフードを避けたほうがよいでしょう。
代謝を亢進し、胆汁の分泌をよくする薬や、ビタミンEや、コエンザイムQ10も効果があるといわれています。

コレステロールを下げる薬はありますが、
スタチン系(コレステロールの合成抑える、肝臓からのコウレステロールの供給を抑える)は、犬では、脳血管障害を起こす副作用も指摘されています。

フィブラート系(リポタンパクの代謝改善薬)は、肝臓の中の脂肪酸の分解を促進し、中性脂肪を下げます。クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)に投与することがあります。
などなど、いろいろありますが、副作用もあるので、どの薬が犬によいかは、今後の課題のようです。