ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

猫の風邪とワクチン

猫の3種混合ワクチンは、猫の風邪の原因ウイルスの猫のカリシウイルスと猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペスウイルス)を予防します。感染すると生命の危機にさらされるパルボウイルスの3つの予防です。カリシウイルスFCVは、伝染性が高く、慢性口内炎・歯肉炎のほとんどすべての猫から検出されていますので、これに感染しますと、年をとったときに慢性の口内炎に悩まされます。口臭がひどく、ドライフードが食べれなくなりますので、飼い主さんも猫さんもたいへんなことになります。もちろん、ワクチン接種だけでは100
感染症を阻止できませんが、感染防御能を強化させます。アメリカでは3年に一回だから、ワクチンをしなくてもいいとお考えの方もいらっしゃるようですが、日本はアメリカよりもワクチン接種率が低いため、集団免疫が確立されていません。猫カリシウイルス、猫ヘルペスウイルスはキャリア・潜伏感染となり、症状のない猫さんでもキャリアーとして、ウイルスを排泄します。接種回数の低下がウイルス排泄を増加するといわれています。ですので、特に外におでかけする猫ちゃんは、しっかりワクチン予防をしてあげたほうがよろしいかと思います。ここでも1年に一回の愛情一本、です。